菜の花の収穫が最盛期を迎えました。
当店の菜の花漬、糠漬け菜の花の原料である、
自社農場の菜の花摘みが最盛期を迎えています。
例年ですと4月の2~3週目が中心となりますが、今年は全般的に暖かく
4月に入ってすぐに収穫を開始いたしました。
思いがけず菜の花のつぼみが膨らむのが早かったので少し焦りました(笑)。
つぼみがプクーっと膨らみ出したものが一番旨い。
太陽の日差しを浴びて大きく膨らんだつぼみを、ひとつずつ丁寧に手積み作業。
大変骨の折れる作業ですが、頃合いの菜の花を自分たちで確認して収穫出来る
というのは漬物屋にとって、やはり幸せな事です。
収穫した菜の花たちは、その日のうちによく洗い、揉みこんで荒漬け(塩漬け)に。
しっかりと揉みこむ事で適度にアクが抜け、風味豊かな菜の花漬となります。
浅漬はその後、昆布と白醤油をベースとした調味液に。
糠漬は、糠袋と交互し敷き詰め発酵させてゆきます。
京都の北部、大原や松ヶ崎、上賀茂地区の菜の花漬は、
アブラナ科の中でも京都の伝統野菜のひとつ「はたけ菜(畑菜)」の
つぼみを収穫しています。
ふだん皆さんが良くスーパーなどで御覧になる「花菜」に比べると
軸が細くつぼみも小さいですが、大変甘く風味が強いのが特徴です。
京都大原の旬の味、是非一度ご賞味くださいませ。
~伝統のしば漬け、手作りの京漬物 志ば久~ 久保 統
この投稿は 2014 年 4 月 7 日 月曜日 8:32 PM に 季節のお便り, 畑の日記 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。