赤紫蘇の裏作で栽培している菜の花(畑菜の蕾)。
先日の陽気で一気に蕾が膨らみ、収穫時期を迎えました。
厳密に言うと菜の花という植物は無く、一般的に市場に出ているものは1月頃から収穫出来る「寒咲き花菜」というものが多いのですが、
京都の洛北地方(大原や松ヶ崎、上賀茂など)では昔から京野菜の一種「畑菜(はたけな)」の蕾を菜の花として摘んでいます。
品種改良して早摘み出来る花菜に比べると、収穫時期は4月頃を遅くなりますが、
10月の種撒きから雪の積もる時期をぐっと我慢してようやく4月に大きくなる蕾は、越冬のためにしっかりと蓄えた濃い甘みが特徴です。
当店では、菜の花本来の彩りのきれいな浅漬と京都洛北・松ヶ崎地区に伝わる
伝統の発酵糠漬(すいぶん作り手が少なくなりました)をご用意しております。
※糠漬は自然発酵をさせた後、5月頃より樽出しいたします。
旬を迎えた菜の花漬け、春の風味をお楽しみください!
(土筆たちも一斉に出始めた大原の里より)
4月初旬より手摘みしていた菜の花の蕾も、ようやく本年度分を摘み取り漬け込む事が出来ました。
5月上旬からの赤紫蘇植えのために、菜の花たちを粉砕して今後は「緑肥」として活用しますが、先日より菜の花畑の通り抜けいただけるよう解放しています。
今年は比較的寒くて花が咲くのが遅めですので、今週末あたりがおそらく見頃。一面黄色の世界を楽しんでいただけるかと思います。
ただし期間がどうしても限られます。
5月に入るとしば漬けのための赤紫蘇の植え付けの段取りをいたしますので、おそらく25日頃にはトラクターですき込もうかと考えています。
※緑肥として活用するため、紫蘇植えまでにトラクターで何度もすき込んで粉砕して時間をかけて微生物による分解をさせなければなりません。
残り10日程の短い期間となりますが、お時間ございましたらぜひ散策にお越しください。
先日より寒い日が続いている大原の里ですが、
今年は比較的暖冬傾向で降雪が少ないせいか例年より早く蕗のとうたちが顔を出し始めています。
まだまだ小さな蕾ですが、草をかき分けるとちらほらと♪
少しずつですが確実に春が近づいています。
年始よりすこしずつですが、当店でも季節の蕗のとう味噌を炊き始めています。
この時期、千枚漬けなど季節の京漬物にも負けず劣らずおかげさまで好評をいただいております。
まだまだ原料の入荷が少ないので、あるいは品切れとなる場合もございますが初春の里の味ぜひお試し下さい。
蕗のとうならではのほろ苦さと甘口に炊き上げたこうじ味噌のバランスよい仕上がりとなっています。
写真の蕗のとうはまだ小さくて取らずに帰ってきましたw
もう少し暖かくなったら腰に籠を下げて、畑の畦や川沿いに摘みにいこうと思います。
~伝統のしば漬け、手作りの京漬物 志ば久~ 久保 統
皆さま、新年明けましておめでとうございます!
暮れには初雪が積もり不安定な天気でしたが、
年が明け2019年京都大原の里は早朝より快晴となりました。
旧年中は皆さまよりご愛顧いただきまして誠に有難うございました。
本年度も当店の名物である「赤志ば」や「千枚漬け」「すぐき」などの伝統京漬物のほか、
当店の自家農園で栽培した京都大原産無農薬赤紫蘇を使用した個性豊かな商品などを丁寧に漬け込んで
皆さまのお手元へお届け出来るよう邁進いたします。
変わらぬお引き立ての程、今後とも宜しくお願いいたします。
さて、年始の営業につきましては、例年どおり年中無休で開店しております(8:30~17:00)。
今年のお正月も昨年に引き続き暖かく、降雪のおそれも少ない予報となっております。
スタッドレスタイヤ無しでもご来店いただけますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
また、2019年は1/9より恒例となりました京都駅前伊勢丹さんの催事出品の予定がございます。
・日時:2019年1月9日(水)~15日(火)
・時間:10:00~20:00
・場所:ジェイアール京都伊勢丹地下1階
老舗の味 プロモーションコーナー
お持ち出来るアイテム数は限られますが、当店名物の赤志ば・きざみ赤志ばをはじめ、季節の千枚漬け・赤かぶ・新物のすぐきなど、定番を品々を取り揃えております。
また本年度は初春の人気商品である「蕗のとう味噌」を早めにご用意してお持ちしようと思っております。
大原まではなかなか遠くて・・・、という方も多いと思いますが、この機会にぜひご利用くださいませ!
皆さまにとって、良い一年となりますように!!
~伝統のしば漬け、手作りの京漬物 志ば久~ 久保 統